コレクション: ボーエ・モーエンセン Børge Mogensen

ボーエ・モーエンセン Børge Mogensen(1914年4月13日 - 1972年10月5日)はデンマークの家具デザイナーです。アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナーと共にデンマークの近代家具デザインにおける代表的な人物です。

1914年デンマークのオールボーに生まれる。1934年に家具マイスターの資格を得て、家具職人としてのキャリアをスタート。1936年から1938年にかけて、コペンハーゲン芸術工芸学校家具科、1938年から1941年かけて、王立芸術アカデミー家具科に在籍し家具デザインを学ぶ。デンマーク近代家具デザインの確立者であるコーレ・クリント、モーエンス・コッホに師事。王立芸術アカデミーにて教鞭を執る。1942年からはデンマーク協同連合連合会家具部門(現在のFDBモブラー)に主任として勤務。「スポーツバックソファ」を発表。

「家具は人々を幸せにする」と信じていたボーエ・モーエンセンは普通の若者でも良質な家具を買えるようにしたいという夢を持ち、それをかなえるために、FDBモブラーの初代代表になりました。

ボーエ・モーエンセンとFDBモブラーとの関係は非常に良く、今まで大量生産出来なかった環境を変え、FDBモブラーの基盤をつくっていくことになります。

このJ52は当初J6としてデザインされ、その後座面の変更やディテールの変更があり、品番が変更になりましたが、FDBモブラーの一番はじめの広告にも登場し、その後もポスター等に採用されるなど看板的な商品として人気を集めました。

コーアクリントの教えから、J52はイギリスのウィンザーチェアにヒントを得て、シンプルで美しく作りやすい、1944年、友人のハンス・J・ウェグナーと共作で当時のデンマークの世相に合わせリデザインされたスポークバックチェアを発表。シェーカー様式の椅子をアレンジした「J-39」を発表。

J6からJ52になった際に新しくロッキングするタイプのJ52Gも開発され、通常タイプのJ52Bと共に、FDBモブラーの代表的な椅子として時代を牽引しました。FDBモブラーの顔であったデザインなので、最後まで残し一番はじめに復刻された中のひとつとなっています。